夏休みに入りもう８月です。
猛暑と豪雨の乱れうち。
幸い、私の住む地域はギリギリ大雨洪水警報は出ていません。
ホントウにギリギリ。
最近の天気はあまりに不安定なので夏コミとかってどうなるんですかねぇ……。
嵐になるのか熱中症になるのか。
うーん。悩み所。





以下
どうもオチがうまくまとまらなかったナナミナでほのぼの

死神は参加者と違って自由にRGとUGを行き来できる。
ただし、RGに行くと死神の力は出せなくなり、普通の人間と同じになってしまう。
俺の場合はRGでバンドをしながらUGで死神の仕事。
プライベートと仕事がごっちゃになりそうなところだけど、意外に平気。
何度も行き来しているうちに、慣れてしまったようだ。
まぁ、今はそんなことどうでもいい。
そんな事よりも――――――――


「（何でアノ人がここにいるんだよっ!?）」

AMXで見かけたその人物は――――上司、南師。
いつも叫んでいるイメージしかない男が静かに視聴している姿は、珍しいを通り越して違和感以外の何ものでもない。
オブジェ作って、一際目立っている男が、目を瞑って静かに音楽を聴いている。

「（何聴いてんだろ…）」

それが俺の歌だったらいいのにとか、乙女的思考になる前に考えるのを止めた（って、もう手遅れ）。
ふと、南師の後ろの方を見ると女子高生の二人組が何やら話してた。
「あの人かっこよくない？」とか「話しかけてみようか？」とか
そういえば、いつも奇行ばかり繰り返すから考えなかったけど。
この人って、普通にしていればそれなりにモテるよな。きっと。
要は“喋らなければかっこいい”ってやつか。
街歩いてたら逆ナンされそうだよね。
絶対「ヘクトパルカルっ!!」とか言ってキレると思うけど。いや、絶対キレる。

何だかんだで、この人は18歳なんだよな。

視聴の機械から離れる姿を見て、気付かれないように後を追う。
何かのCDを持ってるみたいだ。
黒いジャケットのようだけど誰のかはわからない。
レジにそのCDを出したときを狙い、南師がCDを出した瞬間、ジャケットを見た。

「くっ……クラシックっ!?」

意外過ぎる。
意外過ぎるだろこれはっ!!

「おい」
「えっ？……あっ；」

バレた。
南師の顔が直視できない。
だって、顔を見なくても殺気を感じるから。

「……どけ」
「はっ、はい!!」

店内での乱闘騒ぎを予測していた俺にとって、これは少し意外。
RGでは問題を起こさないようにしてるのだろうか。
ということはUGに帰ったら俺の命はヤバイってことになるのか……。

「（はぁ……とんでもない時に来ちまったなぁ……）」

ほんの少しの期待を持っていたのもあって、ちょっと凹み気味。
南師がとっくに出てってしまった出入り口に俺も向かおうと思った
が、南師がさっきまで視聴していた視聴台が目に入った。

「（確か履歴で調べられるよなぁ……あの人が聞いていたもの）」

いまだ残る俺の興味心。
ヘッドフォンを耳にあて、履歴のボタンを押した。

「あっ…この曲」

もしかしたら、南師がレジに行ってる間に誰かが聞いていたのかもしれない。
南師が聞いていたっていう確証はないけど。

「俺の曲、やっぱ聴いてたんじゃん」

それはちょっと寂しげで
あなたに宛てたballadだった。

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